可視光通信…菓子交通神?お菓子と交通の神じゃないって

可視光通信とか眼や光にまつわるもろもろ

有線通信 vs 無線通信

〜これも、「可視光通信の世界」で、自分の担当章以外で、提案してみたけどボツになったコラムから〜

60年代ころの通信では、ミリ波まではきたけど、サブミリ波や赤外線が開拓できなかった、いっそ光波をやろうという考えが1960年代になると出てきた。
しかし当時、純粋なガラス(透明なガラス)をつくる技術は無く、数mくらいしか透過させられない。

そこでレンズで中継ならときどきガラスを通貨するだけなので、100〜200m間隔で、直径10cm以下のレンズを並べた伝送の研究が行われた。レンズ列導波路 と呼んだ。
実はこれ当時は、かなり実験もされて、120kmの伝送の実験も行われたとのこと。

しかし、非常に振動に弱く地震がおきたらどうするか、そもそも、近くをトラックが通っただけでガタガタしてしまい、いっそ地震計に、という悪口もた たかれたらしい。

そうこうしているうちに、光ファイバーが登場した。

チャールズ・クーエン・カオ博士の予言を信じて努力した結果1970年に損失が20dB/kmというファイバができて、光通信といえば、ファイバー という勢いになり効率もあっというまにその数百分の一のレベルまでなった。

いまや光通信というと有線が中心で、無線(空間光通信)は赤外もふくめて、ちょっと傍流となっている。
可視光通信光通信の有線vs無線の古くて新しい戦いをまた盛り上げられるか。

なお、レンズ列導波路は、現在ボード間インターコネクションで利用する研究はかなり実用レベルに進んでいるようで、その先は、チップ間=>チップの 中を空間光通信でという研究もあるらしい。


参考:
(1) 電子情報通信学会論文賞
    1966年5月14日 レンズ列光導波路の研究 東工大 末松