可視光通信…菓子交通神?お菓子と交通の神じゃないって

可視光通信とか眼や光にまつわるもろもろ

18世紀の可視光通信ネットワーク?

狼煙(のろし)も可視光通信という言い方があるので、そのノリで、18世紀にすごい通信ネットワークがあったという話・・・・・・


シャップの腕木式通信機(セマフォア)
1791年ナポレオンの時代のころ、シャップという人の発明もいわば近代ののろしにかわる光通信ネットワークです。お城みたいな建物の天辺に塔内部のオ ペレータが操作する1辺5メートルくらいのH型をした腕木を様々に形を変えて、巨大な手旗信号として使っていた。塔の間隔は数kmから13kmのところも あったとのこと。
このセマフォアが運ぶ情報を「テレグラム」と読んで、電報の語源になったようです。
1844年がこのセマフォの最盛期で、ヨーロッパ全域にネットワークができて総延長は5000キロメートルに達したとのことで、500kmの通信を8分ほ どで伝送した記録があります。規模と性能からいって最初の現代型通信ネットワークといえるでしょう。残念ながら、現在はベルギーに一つだけ台座が残っているのみだそうです。

そういえば、日本でも、やはり江戸時代に米相場をいちはやく江戸ー大阪で伝達するための「旗振り」通信があったようですね。相場の裏で暗躍するアングラな闇通信ネットワークだったようですが、明治で禁がとかれて、電話が普及はじめる短い間ですが、やはりなかなかのネットワークを作ったようです。


電気こそ使っていませんが、のろしも含めて、人間の目視で遠距離通信ができたというのは、可視光の周波数がきわめて短くレンズ(or 人間の目の水晶体)で、非常に精密な空間強度分布を得られるという性質の賜物。
(=難しく言ってるけど、精細な象が得られるってこと)
これらは、現在、可視光通信における「イメージセンサ通信」に見事に受け継がれています。
イメージセンサ通信をつかった実験では、昼間に1km先の30cm四方(ピーク電力約20W)のLEDパネルからの伝送実験に成功しています。


参考)
Wikipedia 腕木通信  http://ja.wikipedia.org/wiki/腕木通信
腕木通信 ナポレオンが見たインターネットの夜明け 朝日選書中野 明 (著)  出版社: 朝日新聞社 ; ISBN: 4022598409
旗振り山 http://www4.airnet.ne.jp/sakura/komekaisyo1_fr.html